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このページは2002年12月14日〜21日の「長編映画『雪豹』福井上映会」に合わせて作られたものです
長編映画「雪豹」福井上映会
16mm/カラー/80分/2002年作品/製作 (株)群像舎
監督:岩崎雅典/助監督:福田敏幸/撮影:加藤孝/語り:寺尾聡
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映画「雪豹」
記録映画「雪豹」について

 野生では「幻」と言われる動物、ユキヒョウとの出会いを求めて、遙かヒマラヤ山脈の奥地にまで長い長い探索の旅を敢行した人物がいる。演出家、岩崎雅典(いわさき まさのり)。

 1988年、1989年、そして2001年の取材で得られた貴重な映像を後世に残すため、映画化の道を模索するも、記録映画を商業ベースに乗せるのは難しい。

 しかしそれでも数千万円の制作費用を多くの仲間たちが「支援する会」を結成するなどして捻出し、ついに2002年春、十数年の歳月を経て映画「雪豹」は完成した。
>> 上映会当日の様子
>> ユキヒョウについて
>> 助監督:福田敏幸
>> 制作会社:群像舎
監督:岩崎雅典
監督:岩崎雅典
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絶滅の危機に瀕するユキヒョウ >>> さらに詳しく

 ユキヒョウは中央アジア、ヒマラヤ山脈やアルタイ山脈などの寒冷な高地(標高600〜6000m)にのみ生息するネコ科の動物である。主に野生のヤギやヒツジを補食する。身体的な最大の特徴は、厚い毛に覆われた非常に太くて長い尾。胴体と頭を足した長さ(100〜150cm)に少し及ばないほどの長さがある。またユキヒョウは跳躍力に優れ、6mの距離を跳ぶことが出来る。最高15mを跳んだという報告もある。

 険しい山岳地帯にひっそりと単独で暮らしているため、現地の人ですら滅多に見ることが出来ない幻の動物と言われているユキヒョウ。元々個体数が少なかったうえ、上質の毛皮目当てに密猟されたり、家畜を襲う害獣として駆除されるなどして、絶滅の危機にさらされている。
ユキヒョウ
ユキヒョウ
物語

パトラシ・ヒマール 長い間、野生動物を記録し、映像で表現することをいささかの勤めとしてきた私(岩崎)にとって、「幻」と言われるユキヒョウを幻のまま見過ごすことは出来なかった。やがて「幻」は「憧れ」に変わり、仲間たちとヒマラヤの高地を徘徊し、「憧れ」の姿を求めるようになった。
 1988年、最初の旅で目指したのは、西ネパールのヒマラヤ山系。まず首都カトマンドゥから約320キロ離れたジュムラの町へ飛ぶ。そこから先は歩くしかない。一週間、約90キロの険しいヒマラヤの道無き道を進み、ようやく目的地パトラシ・ヒマールに着く。そこは見たことのない美しい光景が広がり、様々な珍しい野生動物が生息する天上の楽園のような世界だった。

手がかりを探す岩崎監督 しかし、観察を続けるも、肝心のユキヒョウの手がかりは一向に得られない。獲物となるブルーシープですらやっと一頭発見されただけだった。このときの一ヶ月の探索の旅は、ついになんの収穫も無いままに終わってしまう…。
 翌1989年、私たちは有力な情報を手に入れ、再びネパールを訪れた。今度の目的地はネパールのほぼ中央部、アンナプルナ山系のマナン地方である。道中、実際にユキヒョウの姿を見た、滅多に鳴かない雪豹の鳴き声を聞いたと言う現地の人たちの話を聞き、期待に胸がふくらむ。前回はあんなに探したブルーシープも、ここでは簡単に見つかり、ユキヒョウに襲われたと見られるブルーシープの死骸も発見。さらにはユキヒョウの足跡、フンも発見する。いよいよ「憧れ」との出会いは近い。そして牧場で飼われていたヤクの子供、さらにヤギがユキヒョウに襲われるという事件が起きた。間違いなく、ユキヒョウはすぐ近くに生きているのだ。

はじめての遭遇! そしてついに仕掛けていた暗視カメラがユキヒョウの姿をとらえた!ほんの一瞬ではあるが、私たちスタッフは大いに勇気づけられた。しかしまだ納得の出来る映像とは言えない。
 数日後、さらに劇的な出会いが待っていた。山小屋から谷を隔てた対岸にあるトロンフェイの岩山に、ユキヒョウの親子を発見!今度は昼間に生のユキヒョウの姿を観察することができた。岩山で、雪上で戯れるユキヒョウの親子。母親はまるで我が子を私たちに誇らしげに見せるかのように、存分にその美しい姿を楽しませてくれた…。

戯れるユキヒョウの親子 そして12年が過ぎた2001年初冬。私は三たびユキヒョウ探索の旅を決行した。この12年、ユキヒョウにとってはさらに厳しい状況になっているようだ。ユキヒョウが家畜を襲うことが次第に増え、村人たちの怒りを買う。殺される例も少なくないらしい。それはユキヒョウの生息圏がますます狭くなり、生きにくくなっていることを示している。私は再び彼らに出会うことが出来るだろうか?もしかするとあのときの子供の成長した姿に再会出来るのではないか?期待と不安を胸に、私はマナンの地に降り立った…。
以上「記録映画『雪豹』を支援する会 会報」より転載
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